先日の京都にてこの言葉を耳にしました。「あのお店の室礼は見事」「室礼は見習いたいね。」とおっしゃっていたのはランチをとったお店のご主人。もちろん京都でお店を開かれている方ですので、その点はきっと勉強されているのだろうなと。
室礼(しつらい)とは季節や人生の節目などに室内や玄関などに調度品やお花などを装飾すること。
言葉で表してしまうと敷居が高く感じたり、なんだかめんどくさく感じますが、おもてなしの気持ちやまた自らが気持ちよく過ごせるためであったり、案外皆さんさりげなくやっておられるように感じます。
また、京都では美意識の高さゆえに気にされる方が多いのかもしれませんね。
以前、室礼の講座にもうかがったことがあります。その時の講師の先生は気負わずに飾ったらよいのよ、毎日が気持ちよく過ごせることが一番!と。
確かにそうおっしゃっていたのを思い出しました。
ですので、すっかり忘れていたお庭の花を眺めてみると飾ってみたいお花がたくさんあります。我が家の農夫はお野菜同様に一つのものをたくさんというよりも多種多様なものを育ててます。なので、お花もこんな種類あるんだぁ~と家族も知らないものがあったりして。
畑でほぼほぼ野生化していたユリ。もったいないくらいに鈴なりに咲いていたのを迷わずカット。自生していたアスパラガスを収穫せずに放置したグリーンの部分。そして房状に蕾がついている名前がわからない花。案外これが可愛くてたくさんカットしてしまいましたが、たくさん入れるとうるさい。
で、こんな風にまとまりました。
玄関がユリの香りで満たされて気分もよいです。こんな時に限ってお客様は誰もいらっしゃらない。残念ですが、自分が気持ちよく過ごせたらいいんですよね。
厳しい暑さのあとの不安定なお天気、台風の動きも気になりますので、どうぞ皆さま体調崩されませんようご自愛くださいませ。