着物と言っても祖母からもらった反物(祖母の時代では反物を購入し自分の好みの色に染めて色無地などの着物に仕立てたようです)をそのまま箪笥の肥やしにしておくのはどんなもんかと悩み、かといって着物に仕立ててもリサイクルやアンティークの着物を購入していたりするとなんだか新調する気にもなれず、、、
ふと黒に染めて喪服(ワンピースもしくはスーツ的な)にしたらどうかと思ったのです。
調べてみるとやはりそのようなサービスがありました。問い合わせてみると可能だとのことで喪服も自分のサイズのものを探すとなると大変ですからこれだ!とばかりにお願いしてみました。
需要と供給のバランスがとれておらず納期が延長されるほど忙しいようです。
というのも縫子さんがいらっしゃらないとか。
着物の生地を使っての作業ですから、着物のことも分かっていて洋裁ができるという方が少ないらしいのです。また、私のように反物からではなく既存の着物からドレスやワンピースにリフォームされる方がほとんどなので、その着物にはさみを入れる勇気がなかなか難しいとのことでした。また、皆さんお持ちの着物をだいたい処分された方が多いのでともおっしゃられており、時代だなぁと思うと同時になんとなく寂しい気持ちになりました。
こちら富士北麓でも長年営業されていた着物屋さんが商売をやめていくのを目にします。
残念なことではありますが、止められない流れなのでしょう。
そういった私もこのようにワンピースにしているのですから何とも言えず。。。
しかし、思い切って喪服にして良かったと思っています。
眠らせたままでは邪魔なだけですが、こうしてみると祖母も喜んでくれるだろうと思います。
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